ミッション07  続・開放弦ときれいに響きあうコードを探せ!

さて、今回はこのコードからチェックをしていきたいと思います!

Badd11の図

 

Bコード。正確にはBadd11という名称になってしまいましたが、ここでは響き優先。単純にBと呼んでもOKかと。キーがBの曲はそれほど多くはありませんが、それでもこのフォームの伸びやかさはチェックしておきたいところ。2フレット近辺のBとはまた異なる、豊かでダイナミックな響きが特徴かと思います。

それでは、このコードを使ってストロークしてみます。


開放弦を使ったBの譜面

いかがでしょう? 上のコードフォームのまま、A→Gと下りて上がっているだけなのですが、1弦~6弦をセーハーしたハイコードでは得られない、なんともアコギらしい響きをしていると思います。

そして、次に今回ご紹介しておきたいのが、Amの変形コード。こんな感じのフォームです。

Am9の図

正確には、Am9となりますが、通常のAmだとどうしても独特の世界を持ち過ぎていますので、その壁を破りたい時などに、使うと効果的です。

このコードをベースにアレンジすると、良くあるコード進行にある意味で新鮮さを与えることもできます。例えばフォークのあの名曲の進行もこんな雰囲気になります。

そう、フォークの名曲『いちご白書をもう一度』の Am  |Em  |F  |E7sus4 E7 という進行ですね。原曲の雰囲気を残しつつ、斬新な響きが加わっているかと。少し斬新過ぎたかもしれません(笑)。ちなみに、ここではEmは、Em7として以下の感じで押さえています。

Em7の開放弦を生かしたフォームの図

サンプルのEm7は、Am9の1・2弦開放を引き継ぎたかったので、2弦も開放にして弾いています。

またその次のFは、FM7onEにアレンジしてみました。6弦のE音と次のF音が1オクターブ離れているので勢い一発で弾いています。ただ、あまりonEを強調するとちょっと破綻気味になるので、適度に鳴らすのが良いですね。

さて、もう少しだけ開放弦と響きあうコードを探索してみましょう!

続・あえて半音でぶつけて○○なコードにしてみる~!

前回も好評(?)だった”あえて半音でぶつけるコーナー”。今回はDmを半音で響かせてみたい思います。

例えば、以下のフォーム。実は5弦開放を鳴らさないと5度の音がなかったりするのですが、そのあたりは気にしなくても大丈夫。とにかく響きが気に入ればOKかと!

Dm9の開放弦を生かしたフォームの図

さて一般的にコードは2弦→1弦の順で弾くと音程が上がりますが、このDmは音程が下がり、1弦と2弦が半音で響きあっているので独特のニュアンスが出ています。

さらにこのDmを生かすには、別のコードでも1弦開放を共通音として鳴らし続けると面白い感じが出るかと。特にB♭で、1弦開放を鳴らすとフラット5の音なので、不安定感がなかなかいい感じになるかと思います。

それでは最後に、このDmをアルペジオで弾いてみます…。あっ、その前に、ひとつだけ面白いコードを見つけました。指一本でOKのDコード!(笑)。せっかくですのでサンプル曲の最後で使ってみました。ご参考までにどうぞ。

今回のGuitar Chord Projectはいかがでしたでしょうか。まだまだ綺麗に響きあうコードがたくさんあると思いますので、ぜひいろいろと探してみてください! それでは、次回もどうぞお楽しみに!