GCP05|スラッキーギタ―に挑戦
[本記事は2013年8月23日の記事の一部修正版です]
今回は、スローでやさしいハワイのスラッキーギターに挑戦してみたいと思います。
スラッキーギターはSlack-key guitar を日本語で発音したもので、Slackとは緩んだ状態のこと。”緩めたチューニングで弾くギター“という感じでしょうか。
実はスラッキーギターについては、それほど深く知らなかったりします。そこで、ここではスラッキーギタ―風とさせていただき、それにも関わらず独自の解釈を大胆にも混ぜてまいりたいと思います。それでは、さっそくスタート!
ミッション05 オープンGでスラッキーギターに挑戦!
ハワイで育ったスラッキーギター奏法。
いつだかラジオで、「スラッキーギターのチューニングは家々で異なっていて、以前は秘密だったりしたんですよ」というようなことを、スラッキーギタ―の名手がおっしゃっていました。
そうなんです、どうやら幾つものチューニングがあるようなのです。秘伝のチューニングのレシピとともに。
今回はその中から有名な、タロパッチ、というチューニングをご紹介します。タロパッチとはハワイの人たちの主食であるタロイモの水田を指すとのこと。それほど身近で、大切で、そして元気をくれるチューニングなのでしょう。
でも実はそのタロパッチ・チューニングは、あのオープンGと同じチューニング。きっとタロイモのような音にしたら、結果としてオープンGチューニングになったのだと思います(笑)
オープンGとは、レギュラーチューニングから1・5・6弦を、1音下げたチューニング。開放弦をそのままポローンと鳴らすとGの音が出ます。
あらためて鳴らしてみると…、単にGの音というよりかは、ここでいうタロパッチな音がする気もします。深くて、穏やか~な雰囲気です。
ひとまず簡単な進行でタロパッチ・チューニングを確認してみます。
いかがでしょう、のんびりと深い感じがしませんか…?! ちなみにオープンGでは人指し指1本で他のコードが弾けてしまいますね。ただ開放弦の良さを生かすには少しだけ運指を工夫した方が良いかもです。いずれにしても、
のんびり無理なく穏やかに~が、スラッキーギターらしいのかもしれません。
■よりスラッキーギター風にしてみる
スラッキーギタ―にはVamp(ヴァンプ)と呼ばれるお決まりの部分があるようです。
Vampはイントロやエンディングなどで使われるハワイアンらしいフレーズのこと。ハワイの人たちは恐らくVampを聴いて、いいね! となるのだと思います。
Vampは曲の中で登場する頻度が高く、決めフレーズでもあるので、個性を表現するべく、様々なVampが演奏されるようです。プレーヤーによってどんなVampが繰り出されるのか、現地でちょっと聴いてみたいですね!
ここでは、恐らく伝統的な雰囲気のVampを、エンディングバージョンでご紹介してみます(上の譜面です)。
いかがでしょう…? きっとイントロや曲中でも同様なフレーズで曲を特徴づけ、彩っているのだと思います。
さて、最後に夏の海辺をイメージしつつ弾いてみました。題して夏の終わりのスラッキーギター風。よろしければどうぞ!
穏やかな波の音を想像しながら弾いてみました!
今回のGuitar Chord Projectはいかがでしたでしょうか。たまには弦を緩めて、のんびりとスラッキーギターを弾くのも世界が広がって楽しいのではと思います~。
それでは、次回もどうぞお楽しみに!