少し久しぶりのGuitar Chord Project。今回はお洒落派ギタリストが良く使うナインス(9th)コードに焦点を当ててみたいと思います。

ギターにとってのナインスといえば、Jazzyであったり、Funkyであったり…と、そんなイメージがあるかもしれません。それだけにいろいろと奥が深そうなのですが、ここではアコギでのプレイを想定してシンプルにまとめなおしてみます。

それでは、”これだけお洒落コードのナインス編”、早速スタート!

ミッション09  これだけのお洒落コードを探せ~!

さて、お洒落なコード。いろいろあるかと思います。それぞれの好みや主観もあります。ただその中で、恐らくランキング上位に入ってくるのはジャジャーン!

ナインス・コード。

ナインスはブルーノートのひとつでもあるセブンス(7th)音を含む、少し哀愁を帯びた、どこかお洒落なコード。

実は、7thなしのアドナインスも良く使われています。特にAやDコードなどでは、3度の音を省いて、9thを加えるフォームもあり、その無国籍感が独特の歯切れの良さを生み出しているようです。

でも、今回はなんといってもお洒落系。7th含みパターンでまいりますー!

さて、そのナインス・コードには、マイナー系メジャー系がありますね。Dを例にするともっとも基本的なフォームは下の感じでしょうか。

D9とDm9の図
スマホでは画面を横にすると多少見やすいかもしれません。

実際に押さえてみるとより分かりますが、両者の違いはメジャーとマイナーを切り替える、人差指のポジションだけですね! なお、1弦の5フレットを押さえるパターンも良く見るかと思います。その場合には、薬指か中指で1弦~3弦をセーハ、人差指で4弦を押さえ、5弦はミュート…、でカッティング!という使い方が多いでしょうか。

いずれにしても、上のフォームは開放弦を使わないので、そのまま動かせば別のナインスとなります。分かりやすいですね。このことはプレイのし易さにもつながるかと。例えばこんな感じでしょうか。

Em9からDm9→Cm9と降りていきましたが、決まったパターンで弾くことができるので意外と簡単です。なおこの例では、m9とm9の間につなぎとなるコードを入れています。このあたりも含めて次でご紹介してまいりますね。

指をちょっとだけ動かして3倍返し!

さて、多少意味不明な見出しとなりましたが、、特にメジャー系ナインス・コードは、ちょっとした2弦のポジション・チェンジで#9♭9という印象的なコードを生み出します。だから3倍!!!  ……あらためて、下の感じです。

D9を小指で変化させるの図

シャープ・ナインスはどちらかというとアバンギャルド系。ロックやブルース系でも良く使われますね。実は上の例でもつなぎのコードとして使いました。

対してフラット・ナインスは、誰かに頼りたい系(笑)。次のコードに移りたいかよわさが魅力です。そのフラット・ナインス。いわゆるツー・ファイブという進行でも良く使われるコードです。例えば、こんな感じ。

Am7→D7(♭9)→GM7という進行ですが、Am7→D7(♭9)部分がツー・ファイブの一種で、基本的にはトニックに戻ります(ここではGM7)。

そう、ツー・ファイブとはダイアトニック・コードⅡ番目→Ⅴ番目の進行のこと。良く使う進行だからか、”ツー・ファイブ”と特別な感じで呼ばれたりしています。…おっと、、深みにはまりそうに。詳しくはいつか”これだけギター理論”でまとめてみたいと思います^^

さて最後にナインスをかなり意識して弾いてみました。ちょっとライブな感じで。でもお洒落というよりファニーな感じに、、、ご参考までにて!

今回のGuitar Chord Projecはいかがでしたでしょうか。ナインスはちょっとフルアコとかガットギターが弾きたくなりますね! それでは次回もお楽しみに!