まずはともあれ、ドレミにまつわる事柄を整理する。

例えばドレミのド。学校時代に習ったこのドレミには、「固定ド」「移動ド」なるものがありましたね。たとえ調がDメジャーであっても、Gメジャーであっても主音を常に「ド」と呼ぶのが「移動ド」。

「なんだそれ、ドはド、ソはソだ~~!」…と、たいていのギタリストならそう思うはず(笑)。本当にほとんどの人が使わないのに、これが混乱の元になっているように思えます。

そこで、ひとまず移動ドのことは忘れ、「固定ド」に専念ドは5弦3フレットの音、レは4弦開放の音、という風にドレミをシンプルに考えます。

ドの整理の図

さらに、ド=Cである、とします。上図の感じですね。以上をスタート地点に、ここではまとめていきます。

ちなみに、5度とか7th、トニック、サブドミナント、Ⅱm7、ダイアトニックコードなどなど、いろんな用語や数字を見かけますよね。

そこで今回は、Cメジャースケールを例に、まずは大きなカテゴリの用語を整理整頓してまとめてみました。恐らくこれらが把握できていると、いろんな教則本やコード譜を読むのが楽になったり、理論好きなミュージシャンとの会話が楽しくなるのではと思います。

こんな感じです!

Cメジャースケールと関連用語の図
スマホでは画面を横にすると多少見やすいかもしれません。

ドレミとCDEの関係はもちろんわかるけど、”トニック”って何のこと…? という方もいらっしゃると思います。トニックは各スケールの最初の音(主音)のことで、一般的にはその音をルートにしたコードを指すことが多いようです。ちなみにトニックは最も安定感があるコードですね。

そう実はこの表には、単音やコード、スケール、コード機能などの骨組みが含まれていたりしますが、今後、個別にご紹介していく予定ですので、今はなんとなく見ているだけでOKです!

長・短・完全・増・減という表現は、ほぼほぼ忘れてしまおう~!

さてもうひとつだけ頑張ってみましょう! 上表の数字には「度」という字がつくことが。その際、完全4度増5度などとなっているのを見たことありませんか? 実は、長・短・完全・増・減の5つの漢字がついたりします。

それだけで複雑な印象なのに、例えば 増1度と短2度が同じ音…、つまり同じ音でも #(シャープ)系と♭(フラット)系で書き方が異なったりもします(汗)。深い意味があるのは分かるのですが、現実問題これも混乱の元になっている気配が十分いたします。長・短・完全・増・減の図

そこで、いったん長・短・完全・増・減を忘れた上で、一般的なギタープレイで良く使う代表的なものだけを、音として掴んでおけば良いのではと思案いたします。

ここで覚えておきたいのは3つの音

第一に、マイナーとメジャーをコントロールする短3度長3度次に、ブルージーな音と爽やかな音をコントロールする短7度長7度最後に独特の雰囲気を持つ減5度(フラット5)。

なお、すべてコードのルートに対しての○度になりますことを、ひとまず覚えておいてくださいませ。

さてさて、ここでサンプルとして、“3つの音”を意識してストロークをしてみました。前半の8小節は3つの音をほぼ採りいれずに弾いていますので、後半と比較をしてみてください!

いかがでしょう? 前半と後半がまったく違う感じに聴こえたかもしれません。今まで何気なく使っていた”3つの音”は、コードプレイはもちろん、ソロでも引き立つ音ですので改めて雰囲気を掴んでおくと良いかと思います。

今回の”これだけギター理論”はいかがでしたでしょうか。まだまだわかりづらかったらすみません。いずれにしても必要なことだけを整理して、意味のある形でインプットできれば、理論を知る楽しさも少しは出てくるかもですね。それでは次回もお楽しみに!