アルペジオよ、カモーン !|後編
ピックを持ったままでのアルペジオ特集!
それではさっそくピックを持ったまま、スリーフィンガーを弾いてみましょう!
えっ、そんなイレギュラーなことを最初に?!
と思われるかもしれません。でも恐らくコレが攻略できれば、後は自分なりの弾き方で、ピックを持ったままでも様々なアルペジオを奏でられるのではないかと思います。まずは魂のフォーク・スリーフィンガーを ピックで。
さて、いかがでしょう。こてこてのマイナー・スリーフィンガーなのですが、ほのかにロックな雰囲気を感じませんか…? それはさておき、ここではピックと中指と薬指でスリーフィンガーを行っています。こんな感じですね。
親指の代わりがピック、というのが第一のポイントです。そんなこともあり、上譜面のピック部分は、すべてダウン・ピッキングで弾いています。
ちなみにピックを使うとアタックが強く、しかもフラットではっきりした音色となりますが、それで少しロックな雰囲気になったのだと思います。
この弾き方ができるようになると、いろんなパターンのアルペジオが弾けるようになります。これ難しいっ…と思われた方も、単なる慣れですので、ぜひ練習して使えるようになってください!
■ピックだけで弾くアルペジオ
次にピックだけで弾くアルペジオもご紹介しておきます。
この弾き方はピックは得意だが指弾きが苦手…という人はもちろん、独特のフラットなトーンが欲しい場合にも有効だと思います。ダウンとアップのピッキングの使い分けがポイントになりますが、とにかく自分にとって弾きやすいと感じる弾き方が一番。紹介する弾き方はひとつの参考としてご覧ください。
それでは、まずは良くあるパターンで。
ピック弾きだとフラットな感じになる音色ですが、さらにピッキングのアップ、ダウンの違いでも、微妙にニュアンスが異なりますね。概ね下の基準で弾くと出音がバタつかず、また弾きやすいかもしれません。
①6弦から1弦へは基本ダウン
②1弦から6弦へは基本アップ
③1弦は原則アップ、5・6弦は原則ダウン
上譜面の〇囲みの部分も一応このルールに当てはまっているようです。この基準は、弾きやすさと音色の観点からまとめてありますが、もし超高速アルペジオだったり、複雑なパターンであれば、さすがにケースバイケースでお願いします。
なお、ピックだけのアルペジオの時は、小指をピックガードに置いた方が安定するかもしれません。
ちなみに「自分はオルタネイト・ピッキング(ダウン・アップの交互)で弾く!」でも、もちろんOKです。自分にとって弾きやすく、そして出したい音であれば、それが正解だと思います。
ピックを使ったアルペジオやスリーフィンガーができるようになると、例えばエレキギターに持ち替えた時にもプレイの幅が広がるかと思います。
エレキではピック弾きのギタリストが多いので、指弾きができると個性が出しやすいのです。そこで、最後にロック・テイストなスリーフィンガーを織り交ぜてエレキで弾いてみました。
少し楽しんでしまいました(笑)
さて今回の”アルペジオよ、カモーン!”はいかがでしたでしょうか。アルペジオにもいろんな弾き方がありますので、いろいろと試してみて、あなたのギタープレイに生かしていただければ幸いです。
それでは、次回もお楽しみに!