Voyage-air Guitarのイメージ写真
Voyage-air Guitar プレミアシリーズ VAD-1

気になる楽器を紹介していくこのコーナー。今回は今までにない斬新な折りたたみギター、Voyage-air Guitarをご紹介します。このギターはギターショップ取材の際に知りましたが、

“折りたためるということよりも、まずギターはサウンドや演奏性が命である”

というブランドポリシーに興味があり、実際に弾いてみたかったもの。今回は正規輸入代理店さんのご好意で2本のVoyage-air Guitarに触れさせていただきました。それではさっそくレポートしてまいります!

想像以上のコンパクトさ。気軽に持ち歩きたくなる収納ケース。

到着日を心待ちにしていたところ、2個の段ボールが到着。えっ、この中にギターが…?!という普通の段ボールの箱。ワクワクしながらさっそく箱を開けてみると、

Voyage-air Guitarのケース

まるで大きいリュックのようなギターケースが登場~!

しかも東急ハンズなどで売っているカジュアルバックのような素材感がおしゃれです。いい感じ。

ちなみに写真のギターケースはプレミアシリーズ専用で、トランジットシリーズにはよりカジュアルなギターケースが付属していますが、そちらも軽くていい感じです。

そしてギターケースを開けると、「かわいい~!」(笑)。ネックを折りたたんで、コンパクトにケースに収まっている姿が、どうにもそう感じてしまったようです。でもあらためて写真を見ると…、

Voyage-air Guitarがケースに収まったところ

何やら、かっこイイッ~!!  ではないですか、かわいいを通り越して…。

なおここで紹介しているプレミアシリーズのVAD-1のボディサイズは一般的なD(ドレッドノート)のサイズと同じですが、ネックを折りたたむだけでこんなコンパクトになるのです。

さっそくギターをケースから取り出し、付属のセットアップ方法というペーパーの通りに組み立てを開始。なんとなく面倒かな…と思っていたのですが、何のことはありません。ネックを真っ直ぐにして、ストラップピンを兼ねたネジを回してロックするだけ。所用時間1分以内。ただ折りたたむ時は、弦を少し緩めてからネジを回した方が安全のようです。弦の張力が利いていますから。

バランスの良いサウンド。特徴的な2本。

さて、最初にエントリーモデルのVAMD-02から弾いてみます。

VAMD-02の写真
トランジットシリーズ VAMD-02

トランジットシリーズのVAMD-02は、ボディサイズとネックスケールが通常のDより小さ目に作られていて、より持ち歩きやすさを意識したモデルのようです。鳴らしてみての第一印象は、小振りなGibsonという感じでしょうか。表板がスプルース材、裏版・側板がマホガニー材の小振りのギターらしいサウンドで、中・低域に特徴があります。でもGibsonより柔らかい音がしていますかね…。

どちらかというと指弾きの方が合いそう。大切な人と寄り添って爪弾いたり(笑)、小グループの前で弾き語ったり、あるいはブルースなどもいい感じかもしれません。

ギターをケースに入れても本当に軽いですので、リュックのように背負って気軽にどこでも持ち歩きたい衝動に駆られます。価格はオープンですが6万円前後。コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

少しだけ試奏の雰囲気を。

 

次にプレミアシリーズのVAD-1をご紹介します。

VAD-1
プレミアシリーズ VAD-1

こちらはシトカスプルース材&マホガニー材の単板を使った上級モデル。さすがに低音から高音までバランスのとれたサウンドです。

私見ですが、マホガニーというよりもローズウッドのような、ズシッとくる、はっきりとした低音が出ているようにも感じました。倍音成分も多い印象です。また弾いたままにレスポンスしてくれて音量もあるので、ストロークやアルペジオはもちろん、ソロプレイにも合うのではないでしょうか。

なかなかのクオリティの高さなので、持ち歩き用として購入するものの、いつの間にかメインで使っている(笑)、ということが充分にあり得るポテンシャルを持っています。さだまさし氏を始め、多くのプロ・ミュージシャンが、このモデルや同シリーズを使っているのもうなずけます。価格はオープンですが16万円前後だそうです。

少しだけ試奏の雰囲気を。

セットアップすると2本とも折りたたみギターであることはほとんど意識しませんが、チューニング安定のため、ネジはしっかりと留める必要がありますね。また14フレットで折り曲げているので、14フレットのプレイになると少しだけ折りたたみだったなと意識するかもしれません。

でも、Voyage-air Guitarはそれも最初から見込んでいるようで接合部分の14フレットはとても丁寧に仕上げられています。

Voyage-air Guitar 接合部分の写真

さてVoyage-air Guitarはいかがでしたでしょうか。サウンドも演奏性も長所も短所も好みがありますので、ぜひ機会がありましたら試奏してみてくださいね。販売店のリストはVoyage-air GuitarのWebサイトに掲載されています。

個人的にはカジュアルなケースに収めて持ち歩きたくなるギター。やはりそれが一番の持ち味だと感じました。ふつうのリュックのように頭上を気にすることなく持ち歩けるので、自転車やバイクでも楽々だと思います。

ハーレーにVoyage-air Guitarなんてのもかっこ良いでしょうね、笑。

最後にVoyage-air Guitarのいい感じのプロモーションムービーがあるので、そちらを紹介して終わりにいたします~。次回のこのコーナーもお楽しみに!

Georgia on My Mind – Played by Curtis Thorpe (Cover)

※今回ご紹介したギターの詳しい内容についてはVoyage-air GuitarのWebサイトでご確認ください。