楽器|番外編:Silvertone
今回は「気になる楽器の紹介」の番外編として、ちょっと面白いギターに遭遇しましたので、ブログ形式にてご紹介します。
じゃじゃん、こちら!
きっと知る人ぞ知る、「Silvertone」。
実はギターケース部分にアンプとスピーカが付いています。そしてアンプ部にはなんと、真空管が3本も!
しかも異なる種類で3本。それぞれの右下には、名称まで印字されています。そして強引ともいえるペグの左寄せ。これはタダ者ではありません。
ラベルを見ると1966年製。同年代で他人のような気がしません。
60年代のアメリカといえば、アポロ計画など宇宙への関心が急激に高まった時期。みんながワクワクしていた時代。50年代より続く形で、車やファッションが最高にオシャレだった時代ともいえます。
そんな事をイメージしながら、あらためて見ると、ヘッドやボディに星空をイメージするラメが。気のせいかケースもラメっている気がします。
しかもボディサイドをよく見ると…
まるで鞄の格子柄のようなデザイン!どういう処理をしているのかは分かりませんが立体的なのです。その他にも、シンプルな1シングルコイルといい、パーツの渋さといい、とにかくファッション性と斬新さが優先されているのを感じます。
いい感じの佇まい。
後で調べてみると、アメリカの百貨店であるSEARS(シアーズ)の前身、シアーズ ・ローバック社が展開していた楽器ブランドがSilvertoneとのこと。そして、このギターはカタログによる通信販売で売られていたそうです。
当時の時代背景を前提として、いろんな意味で生まれたギターだったんですね!
こういうギターは、その音を個性として受け入れた中で、ちょっとオシャレに楽しく使ってみたいものです。