Guitar Chord Projectも怒涛の四回目。今回は少しだけソロギターの世界に入りたいと思います。もちろんエレキのソロではなく、アコギ1本でメロディと伴奏を奏でるアレですね。

今回のソロギターは、押さえたコードから指を少し動かすことでメロディも弾いてしまおう~というアドリブ調のもの。どちらかというとピアノ的なのかもしれませんね。弾き方はフィンガー奏法がおすすめです。それではさっそくスタート!

ミッション04  コードを鳴らしつつメロディを奏でよう!

どんなに良いメロディでもギター1本で単音弾きしていると、どこかさびしいような、物足りないような…。そんな時はポローンとコードを弾いた後に、メロディを続けるといい感じになったりします~!

冒頭からですが、まず一例として。

歓喜の歌の出だし
スマホでは画面を横にすると多少見やすいかもしれません。

…とつぜん”歓喜の歌”をお届けいたしました(笑)。弾き方としては、頭のコード音をさりげなく残しながら、すかさず指を動かしメロディを弾いています。もちろん、何がなんでもコード音をキープする必要はありません。あくまで自然な感じで無理なくです。でも、もし可能であればコードのルート音だけでも響かせておくと、メロディが生きてくると思います。

2小節目のAは、最初に1弦5フレットを小指で押さえています。また3小節目の1弦2フレットは、人差し指の付け根付近で押さえます(付け根付近かどうかは個人差がありますね)。バレーコードの時には使えるテクニックですので、どうぞアイディアの引き出しに入れておいてください。

次が本番! 別の角度からもメロディの奏で方を探っていきます。

Cコードを起点にメロディ展開してみる

下図はCコードを押さえた状態から、スッと指を伸ばしたり、サッと指をずらすとメロディ展開ができるポジションを示しています。青●のところですね。

Cを起点としたメロディ展開の図

 

簡単にいうと”ドレミファソラシド”のポジションだったりするのですが、ひとまずコードのまわりにメロディのポジションがあることを再認識できるかと思います。また小指を活用するポジションが多いのも見てとれますね。

そうなのです。コードを押さえながらメロディを奏でるには小指の使い方がポイントのひとつとなります!

小指を使うのはあまり…という方も、この機会にぜひ小指もどんどん使いましょう。慣れるとぐっとプレイの幅が広がります。

そして、もうひとつ。コードを押さえている指の上下への移動も慣れておきたいところです。例えば、上図の4弦2フレットの中指は上下にスッとずらすと効率的ですね。ルートの5弦3フレットも押さえたままで良いですし。

ちなみに、KeyCだとすべての開放弦がスケール内の音で、音域もちょうどいい感じ。とにかくメロディが弾きやすいので、特に最初はKeyCでのプレイがおすすめです。

さて、ここまでいくつかポイントをあげてきましたが、ちょっと整理をしておきます。

コードを起点にメロディを奏でるコツ

1.コードを鳴らしてからメロディを弾く
2.ルート音だけでも鳴らしておくとベター
3.小指の使い方がポイントに!
4.指を上下にスッとずらすと効率的
5.人差し指の付け根付近も上手く使おう

最後に、コードを起点にしたメロディ展開の例として、誰もが知っているこの曲を弾いてみました。よろしければどうぞお聴きください。

Grandfather's Clockのイメージ

さて今回のGuitar Chord Projectはいかがでしたでしょうか。弾き語りやバンドでの演奏の他にも、時にはコードをポローンと鳴らしつつ、メロディを爪弾いてみるのも楽しいものですね!

それでは、次回のGCPもどうぞお楽しみに!