GCP08|アコースティックギターでリフに挑戦!
さて怒涛の連続Guitar Chord Project! 今回はアコギでのリフに挑戦してみたいと思います。
ロック・バンドでは当たり前のように繰り出されるギターのリフも、アコギではあまり聞くことがありません。弾き語りでリフを弾き続けるのは難易度高いし、サウンドや音量の問題からリフという発想が浮かびづらいからでしょうか。
でも、もっと自由に、もっと楽しくのGuitar Chord Project。今回はアコギでのリフの可能性を少し探ってみたいと思います。きっと、さらにギタープレイが楽しくなるはず~。それではスタートしてみましょう!
ミッション08 アコギでリフに挑戦!
はじめにギターのリフとは何かを考えると…、思わずリフはリフだー!と叫びたくなる自分がいたりします。でも、がんばって定義をしてみると、“その曲を左右する印象的な決めパターンで、イントロからエンディングまでの主要な部分に繰り返し出てくるフレーズ” のことでしょうか…!?
定義はそんな感じといたしまして、少し大袈裟にいうとリフ次第で曲の存在自体が決まってしまうところがロックにはあったりします。いやいやロックでもなんでもジャンルは問いませんね。大切な表現手法のひとつであるリフ。ここでは、そのリフの方向性を決める切り口を幾つか整理してみたいと思います。
方向性1:リフは5弦と6弦の開放弦を生かすべし
緩やかなメロディラインを表現しつつ、ゴリゴリといくタイプのリフでは、開放弦を共通のベース音とすると、まとまりやすくなります。ロックでも数えきれないほど、そのタイプのリフが存在していますね。そして歪んだサウンドでのプレイの多くは低音弦を中心としています。
アコギではどうでしょうか。クリーントーンである特徴を生かして、もう少しコード感を感じさせるリフも良いかもしれません。例えば、こんな感じのリフもありかも?!
この曲の場合、エレキでは間違いなくハイコードのEmをベースにポジションを考えるのですが、アコギだと音色が丸い感じとなってしまいますので、あえて上のようなポジションで弾いています。アコギの音色にあったポジションを選ぶ必要があるのですね!
方向性2:特徴的なコードを生かしたリフを考えてみる
次の例です。リフというよりコードプレイなのかもしれませんが、特徴的なコードを印象的なリズムで演奏すれば、かなりリフっぽくなるかもしれません。例えば、こんなプレイはいかがでしょう…?!
このリフはイントロやエンディングはともかく、歌のバックにはエッジが立ち過ぎているかもしれません(笑)。でも特徴的なコードをうまく利用することでカッコよく印象的なリフが簡単に作れるかと思いますので、ぜひいろいろ試してみてください!
方向性3:ベース音を動かしリフを構成してみる
3つめはベース音を印象的に動かす方向性です。例えばオープンコードを中心にリフを構成する場合は、ベース音を動かすと簡単すっきりとキマることがあります。
例えば上のDadd9をスタート地点として、Cadd9→GonB…とベース音を下降させると、いい感じにリフらしくなるかと。
さらに、この場合2弦3フレットのD音や、1弦開放のE音を共通音にすると、ちょっとカッコ良い感じのリフになります。オープンコードを使うのが、一番アコギらしいリフになるかもしれませんね。それではそんな一例を。
さて、今回のGCPはいかがでしたでしょうか。アコギでのいい感じのリフなかなか難しいですね!でも、リフはギタリストの個性を表現するとっておきの手法。ぜひ自分ならではのリフを編み出してください!
最後におまけのような感じですが、もうひとつシンプルなアコギ・リフを考えましたので、ご参考までにどうぞ!
それでは、次回のGuitar Chord Projectもお楽しみに!