さてGuitar Chord Projectも第三回目! 今回は、さらなる自由を求めてチューニングを少しだけ変化させてみたいと思います。

実はギターには、いつものレギュラー・チューニング以外にも様々なチューニングがあったりしますね。オープンD、ドロップG、DADGAD etc…。それらのいわゆる変則チューニングからお気に入りを見つけてプレイするのも味わい深いですが、ここでは最小限のチューニングの変化でどんなプレイができるのかを、探ってみたいと思います。それではさっそくスタート!

ミッション03  時には冒険心でチューニングダウン!

例えばDコード。ときどき4弦開放がルートであることに物足りなさを感じていませんか?

もちろんあの明るく、歯切れのよいコード音の魅力は疑いありません。でも、気持ち良くベースラインが下りている時に、急に6弦から4弦に上がらなくてはならなかったり、ここぞという時のジャーンの迫力に欠けたり…。

そこで今回は、思い切って6弦をチューニングダウン~! 1音下げてD音に。いわゆるドロップDチューニングです。

ドロップDの図

すると6弦から1弦まで、全弦を鳴らせるコードに変身6弦ルートのDであれば、急に4弦に上がるのは避けられるし低音に迫力も!!  ただ物事にはメリット、デメリットがあります。

そうです。チューニングの変化によりフォームを変更しなければならないコードが出てくるのです。弾きづらくなることも…。でも、可能性はグッと広がるので一度は試してみたいアイディアがドロップDですね。ちょっとゆったりとしたアルペジオを弾いてみます。

少し地味な感じとなりましたが、ここぞという7小節目でしっかりと6弦のD音を出してみました(笑)。さらに弾いてみてドロップDの良い点を再発見。それはFM7が押さえやすく、人差し指でコードに変化も加えやすいということです(下図参照)。
そしてFもGも普通のチューニングのOnコードと同じフォーム(FonG/GonA)。だからとても覚えやすいですね。

ドロップDのFM7とGの図

さらに1弦も1音下げてみる!

すると、6弦からD-A-D-G-B-Dというチューニングに。ダブル・ドロップDチューニングというそうです。

ダブル・ドロップDチューニングの図

 

上のように押さえると6本も弦があるのにD音とA音のみに。しかも3度の音がないのでロックの5度コードのようなかっこ良さがあります。ガツンとハードに弾けそうですね! 少し弾いてみます。

弾いてみるといろいろと試したくなりますね(笑)。なんとなく開放弦を生かした斬新なコードにもチャレンジしたくなったダブル・ドロップD。Dコード自体もレンジを広く、伸びやかにとれそうです。

ということで一例としてチャレンジ!

いかがでしょうか。チューニングを少し変えるだけで、いつもと違う発想がどんどん生まれてきますね。ただ好みもありますので、変則チューニングは選択肢のひとつとして自分の引き出しにいれておく感じで良いかと思います!

さて今回のGuitar Chord Projectはいかがでしたでしょうか。より自由に弾きこなすための新たなインプットが、また少しでもあったとしたら幸いです。

それでは、次回のGCPもお楽しみに。ありがとうございました。