なんとなく好評かもしれない「これだけギター理論」。それならば…と今回は禁断のギター・スケールの世界に少しだけ足を踏み入れてみようと思います。

ただスケールというと、とても “これだけ” にならない気が…。そこで今回は有名なあのスケールに焦点をあてて、ギター1本でも楽しめる弾き方をご紹介できればと思います。独自&私見での切り口のため、他と解釈が違っていたらご容赦を。それでは、いってみましょう~!

これだけのギタースケールといえば…?

さて、ペンタトニック・スケール。

恐らくギタリストなら良く知っている、あるいは聞いたことはある王道スケール。基本的には5音で構成されるこのスケールは、特にロック系のギタリストに愛されているシンプルなスケールです。実はペンタトニック・スケールにはメジャー系とマイナー系の二通りがあります。

メジャー・スケール(いわゆる普通のドレミ…)の4thと7thを抜いた5音で構成される
»メジャー・ペンタトニック・スケール

ナチュラル・マイナー・スケール(いわゆる普通のラシド…)の2thと6thを抜いた5音で構成される
»マイナー・ペンタトニック・スケール

今回はその “マイナー・ペンタトニック・スケール” を起点に、少し可能性を広げ、そして整理してみます。なお、ペンタトニックの説明となると、たいてい5フレット付近のAmポジションで紹介されていますね。エレキではそれで良いのですが、ここではアコギ1本での実践を想定して、あえて0フレット付近のEmで話しを進めてみます。あまのじゃく男です(笑)。まずは下の図でご確認くださいませ。

Eマイナー・ペンタトニック・スケールの図
スマホでは画面を横にすると多少見やすいかもしれません。

実にシンプルですが、この5音が基本。1弦まで展開すると次のようなポジションとなります。

Eマイナー・ペンタトニックのポジションの図

恐らく見たことあるようなポジションではないでしょうか。そして実は、Eマイナー・ペンタトニック・スケールでは、すべての開放弦が5音のうちのどれかの音だったりします(注:オクターブは関係なしとすると)。つまり、

開放弦だけでEマイナー・ペンタトニック・スケールを構成できる のです!!

これは自分的には、かなり目からウロコの発見だったりしたのですが…!(笑)

そして基本となるこのスケールに、幾つかの音をプラスして味付けすると、ブルージーであったり、ちょっとおしゃれであったり、明るい印象であったり。ちょい技で雰囲気をコントロールできます。

そのあたりをもう少し頑張って整理してみたいと思います。

マイナー・ペンタをより味わい深くする4つの音とは…?

♭5と9thの図

まずはブルージーな♭5と、おしゃれトーンの9thを加える場合です。

Emをじゃらーんと弾いてピンクとブルーの音を含めて何となーく鳴らしてみると、その雰囲気が掴めるかと。

例えばこんな感じ…?!

6thと長3度の図

次に、少し個性的な6thの音と、メジャーコードの特徴である長3度の音です。(補足:あえて「th」や「度」という表記を混ぜておりますがほぼ同じ意味で使っています)

以上、♭5、9th、6th、長3度(順不同)の4つの音で味付けすると表現の幅がぐっと広がり、かついい感じ~のフレーズになることでしょう!

なお、メジャーキー(EやA等)では、メジャー・ペンタトニックはもちろんマイナー・ペンタトニックも使えたりしますね。なぜでしょう…?

実はブルーノートと呼ばれる、あの深ーい音に関係をしています。

ブルーノートは本来、譜面に表せないような微妙な音程ですが、ざっくり言うとスケール上の短3度♭5短7度(いわゆるセブンス)の音だったりします。実はマイナー・ペンタには、すでに短3度と短7度が含まれており、それにかっちょ良い♭5の音も使えるのですから、メジャーキーでもマイナー・ペンタがハマるのです。

いずれにしても「オレはペンタトニック1本で勝負~!」は、こんな背景もありメジャーでもマイナーでもしっくりくるんですね。でも理論的なことはこのくらいにしておいて、プレイはあくまで自由に、自由に~!

さて今回は最後に、シンプルなEの3コード進行でマイナー・ペンタトニックを少し自由な感じで使ってみました。よろしければどうぞ~!

今回の「これだけギター理論」はいかがでしたでしょうか。次回をお楽しみに!

サウンドハウス